なぜ海外のMBTIユーザーは深い?「4文字」の先にある「認知機能」を知るということ

日本では、MBTI(性格タイプ)を「あなたはどの4文字?」という診断結果として捉えるのが一般的です。しかし、海外、特に熱心な心理学コミュニティでは、この4文字の先にある「認知機能(Cognitive Functions)」こそが、MBTIの真髄であり、最も深い自己理解の鍵だとされています。

なぜ、海外のユーザーはそこまで熱中するのでしょうか? それは、この認知機能を理解することで、自分の行動や思考のパターンが「なぜそうなるのか」という根源的な理由を把握できるようになり、より的確なメンタルヘルス対策やキャリア形成に活かせると知っているからです。

今回は、海外の視点から、MBTIを深く、そして「良質なコラム」として活用するための「認知機能」の概念と、それがあなたの自己認識をどう変えるかを探ります。

 

「4文字」の診断結果だけでは見えないもの

MBTIの結果である「INFP」や「ESTJ」といった4文字は、あなたの性格傾向の「外側のラベル」を示してくれます。しかし、同じINFPでも、なぜそのINFPらしい行動をとるのか、その「内側のエンジン」までは説明してくれません。

海外の熱心なMBTIユーザー、いわゆる「タイポロジスト」たちが重視するのは、そのエンジンである「8つの認知機能」です。

例えば、判断機能である「思考 (T)」と「感情 (F)」は、それぞれ「内向的 (i)」「外向的 (e)」に分かれます。

  • 内向的感情(Fi): 自分の価値観や感情を深く掘り下げて内側で基準を作る。(INFPの主機能)
  • 外向的感情(Fe): 他者との調和や、外部の価値基準に合わせて行動する。(INFJの主機能)

どちらも「感情」を使いますが、行動原理は全く異なります。海外の議論では、この機能の違いを分析することで、「なぜこのタイプの人はストレスに弱いのか」「このタイプはなぜあの職業で成功しやすいのか」を論理的に説明しようと試みます。

 

認知機能を学ぶメリット:「自己修正力」の獲得

認知機能を知ることは、単なる知識の蓄積ではありません。それは、あなたの人生の課題を特定し、行動を修正する力を与えてくれます。

ストレスの根本原因がわかる

各タイプは、最も苦手な機能(劣等機能)を持っています。例えば、論理的思考が苦手なタイプは、劣等機能である「外向的思考(Te)」が過剰に働くと、感情的でなく、突然冷徹で批判的な側面が表面化し、大きなストレスサインとなります。自分の劣等機能を知れば、そのストレス反応に事前に気づき、自己ケアがしやすくなります。

 

キャリアの「なぜ」がわかる

海外では、キャリアコーチングにこの認知機能の理解が応用されています。例えば、優れたアイデアを生む「内向的直観(Ni)」を主機能に持つ人は、長期的なビジョンを構築する職務(戦略家、研究者)が適しています。自分の主機能が求める環境を知ることで、「なんとなく合わない」という職場への違和感を論理的に説明し、転職や職務変更の判断材料とできます。

 

日本のMBTI文化へのヒント

「海外のMBTIは深い」と言われる背景には、「診断結果に依存せず、常に理論を学び、内省を深める」という姿勢があります。

日本の私たちは、この海外の姿勢を取り入れることで、MBTIをさらに有意義に活用できるはずです。

  • ステップ1: まずは自分の4文字を知る。
  • ステップ2: 次に、自分の「主機能」「劣等機能」が何かを調べる。
  • ステップ3: 自分がストレスを感じた時、劣等機能が暴走していないかを観察する。

この一歩深いアプローチが、あなたの自己理解を「診断」から「知恵」へと昇華させ、より良質で豊かな人生を送るための基盤となるでしょう。

 

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