出典:psypost「New study links leafy greens, berries, and fish to better cognitive health」
野菜、ベリー、魚、全粒穀物を多く含む食事は、記憶の衰えを遅らせ、脳の健康を支える可能性が示されています。Scientific Reportsに掲載された最新の研究では、地中海式ダイエットとMINDダイエットの両方が脳の働きに良い影響を持ち、特にMINDダイエットがわずかに優れていると報告されました。
研究の目的と背景
食事と認知機能の関係は長年注目されており、今回はその中でも「脳に良いとされる食材」を中心にした食事がどれほど効果を持つのかが検証されました。地中海式ダイエットは、果物・野菜・魚・オリーブオイルを基本にした伝統的な食事法。MINDダイエットは、地中海式に葉物野菜やベリー類などの“脳を守る食品群”を特に強調した食事法で、近年注目されています。
研究方法 ― 5年間の追跡調査
研究チームは、中国の50〜75歳の男女1461人を対象に、5年にわたって食事内容と脳の構造、そして記憶や思考のテスト成績を調べました。
参加者がどれだけ地中海式またはMINDダイエットに近い食事をしていたかをスコア化し、脳の萎縮や認知機能の変化との関係を分析しています。
結果 ― 食事が脳の衰えを緩やかにする可能性
葉物野菜・ベリー・魚などを多く含む食事に近いほど、記憶力や思考力の低下がゆっくり進み、脳の萎縮も少ない傾向が確認されました。
特にMINDダイエットに近い食習慣を持つ人は、脳の灰白質の体積が比較的保たれており、加齢に伴う脳の変化が穏やかでした。
食材が脳に働く理由
葉物野菜やベリー、魚、ナッツ、全粒穀物などには、オメガ3脂肪酸、抗酸化物質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
これらの栄養素は神経細胞を守り、脳の炎症を抑え、老化によるダメージを減らす働きがあると考えられています。
毎日の食事で取り入れやすいポイント
・ほうれん草やケールなどの葉物野菜を日常的に食べる
・ブルーベリーやイチゴなどのベリー類を意識して取り入れる
・サーモンやサバなど、オメガ3が豊富な魚を週数回食べる
・ナッツや全粒穀物を主食や間食に加える
こうした食習慣を続けることで、年齢とともに気になる記憶力や思考力の低下を和らげる助けになる、と研究チームは述べています。

美味しく食べられそうなものばかりにゃ。

